chike0905の日記

何者かになりたい

マンションISPにブチ切れた話

先日引越しをした。新居は最近よくある「壁にあるLANにつなぐだけでインターネットが使えます!」というマンションISPの入っている物件だ。結果として、壁につないだだけでは使い物にならず、ブチ切れてCiscoのルータを買って導入した顛末を記しておく。

引越し当日: 回線の確認

引っ越して荷物を概ね開け、ではネット環境を確認してみるか、と思いパソコンを壁に繋げてみると、ちゃんとDHCPでアドレスが降ってきた。スピードテストしてみると、だいたい6~70Mbpsぐらいは安定して出ている。 もともとマンションISPに期待してなかったので、 まぁそんなもんかと思いつつWiFiを飛ばすためのルータをAPとして設置して、その日は寝た。結果としてそれが悪さをしてしまった。

引越し2日目午前: アドレスが降ってこない

新居はそこそこの広さがあるので、APを寝室&書斎用に増やそうと思いながらWiFiスマホをつないでみた。すると何かおかしい、DHCPでアドレスが降ってこない。リース要求を出そうが、昨晩Macbookに降ってきたアドレスを名乗ってもダメ。何かがおかしい。ということでサポートに電話すると、WiFiを飛ばしたい場合はAPモードではなくルータモードで設置しろとのこと、マニュアルに書いてあることと違うやん。

どういうことか詳しく話を聞いてみると、共用部にある建物全体のDHCPサーバから各家にはアドレス3つしか払い出しをしないというポリシーであることがわかった。そのため、3つ以上の払い出しを受けると、それ以上のデバイスを接続することができなくなってしまうとのことだった。今時家の中のデバイスが3台しかインターネットに繋がらないなんてことないだろ。とりあえず、APにしていたルータでNATさせることで接続できた。つなぐだけで簡単インターネットちゃうんか。

引越し2日目午後: スピードが遅い

さて、無事設置はできたので、スピードテストをしてみる。やっぱり6~70Mbpsぐらい。いや、やっぱりベストエフォート1Gbps名乗っておいてそのスピードはおかしいだろう。壁に設置されているLANの穴の横にも「5e」と書いてあるのでカテゴリ5eで配線されていることが伺える。ところが、Macbookを壁にさして直にリンクを確認してみると、100BaseTXでリンクが上がっている。

100BaseTX?!1Gちゃうんか?!

もしやと思い納戸に設置されている上流から各部屋に分岐するスイッチを眺めてみると、犯人はこいつだった。100Mしか対応されていないスイッチが設置されていた。 ここでこの家の設計者にぶちぎれながら、上流の線を引っこ抜き、Macbookに直に刺してみると1000BaseTでリンクが上がった。 なんてこった、上流から家までは1Gできているのに各部屋までは100Mで分岐させている。 しかしそのスイッチから各部屋はカテゴリ5eで配線している。設計者は何を考えているんだ?これで「壁にさして簡単インターネット!ベストエフォート1G!」は半ば詐欺に近いのでは?

結末

ということで、むしゃくしゃしたのでCiscoのルータ(C891FJ)を購入した。頭のおかしい設計者が設置した既設のスイッチを置き換え、各部屋への配線部分もC891FJから出すことで、各部屋で1000BaseTでリンクが上がるようになった。NAT&DHCPもさせて一括管理できてめでたしめでたし、とりあえずブログにまとめるか、というのが今です。グローバルアクセスもないし、自宅サーバも今のところないのでCiscoのルータを買ったのは完全にオーバースペックだが、自宅にそういうのを置いてみたかったという欲も満たせたので結果としてよかったのかもしれない(?)

おそらくマンションISP/不動産屋さんの連携が取れていないことが原因で設計時に導入する機材選定がうまくいかなかったのだろう。とはいえ、ベストエフォート1Gと言っといてこの構成はあまりにもひどい。今回の引越しで、マンションISPの物件入居時にはよく構成を確認することを肝に命じた。引越し、もしくは家を建てるとき(?)は皆さんよく考えましょう。